み。

緑色のあの人を推しています

欅坂46が大好きだった話。

 

 

 

 

 

 

 

 

昔から繋がっている人は知っているかもしれませんが

私は欅坂46のファンでした。

 

 

 

 

「でした」と書くのは、もう昔のようには

応援できていないからです。

 

 

 

その理由は後から書くとして、

少し昔話をしようと思います。

 

 

 

 

 

 

高校三年生の春、欅坂46と出逢いました。

48グループが好きだった私は

「また秋元さん新しいことしてるな〜」と思う程度でした。

初めて彼女達をちゃんと見たのは、朝のテレビニュースです。

 

タワレコでグループのうち何人かがデビューイベントとして

店員の格好をしていました。

 

 

 

自分と同い年くらいの女の子たちは

初々しく、少し照れた笑顔で手を振っていました。

 

 

 

その姿がなんとなく頭に残ったので、しばらくしてから

欅坂46について調べてみました。

 

 

 

 

 

 

 

可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デビューシングル、「サイレントマジョリティー」を初めて聞いたのは

その後でした。

言うまでもなく、とんでもない衝撃を受けました。

 

 

 

 

メッセージ性の強い歌詞と、その意味を汲み取ったパフォーマンス。

 

 

 

 

笑顔で楽しそうに歌うアイドルが好きな私にも

「笑わないアイドル」は強く響きました。

 

 

 

 

しかも歌っているのは同い年くらいの子達。

センターに関しては中学生です。

 

 

 

 

 

バラエティ番組ではキャピキャピ楽しそうにはしゃぐ彼女達が

パフォーマンスになると急に目の色を変えるんです。

 

 

でもそこにはまだどことなく未完成感が残っていて、

この子達のこれからを一緒に追いたいと思いました。

 

 

 

 

 

 

その後握手会などにも参加するようになり、

 

 

私は大学生になりました。

 

 

 

 

 

 

3rdシングルの握手会で、たまたま長濱ねると

同じレーンにいたひらがなけやき齊藤京子(現日向坂46)

と握手をして、そこからどハマりするのですが、

ここではその話は置いておいて.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がさらに欅にのめり込むきっかけとなったのが

4thシングルの「不協和音」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

1st サイレントマジョリティー でメッセージ性の強い曲、

2nd 世界には愛しかない 3rd 二人セゾン と爽やかで

彼女達の若さを活かした曲が続き、

次はどんな曲がくるのかな...と胸を踊らせていました。

 

 

 

初めて音源を聞いた時、鳥肌が止まりませんでした。

 

 

今の欅がこの曲を歌えば、デビューシングルを超えた

最高の作品になるに違いない。

 

 

ほぼ確信に近い気持ちでした。

 

 

 

 

 

 

この曲をどうしても生で、この目で見たい。

 

そう思った私は、4th最初の全握(全国握手会)に参加しました。

 

全握では、ミニライブを見ることができます。

 

 

 

 

 

 

ミニライブの一曲目。

 

不協和音でした。

 

 

 

 

 

 

 

気がつけば、ペンライトを握りしめたまま泣いていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンバーの気迫と、それを食い入るように見つめるファン達。

 

 

特に、センターのてち(平手友梨奈)のパフォーマンスは

圧巻でした。

 

 

 

 

 

その後、てちとねるのユニット曲だったと思います。

可愛くて切ないその曲を歌うてちは

不協和音とは打って変わってとても可憐で

胸がぎゅっとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

ミニライブが全て終わり、次は握手会です。

 

 

 

 

私は迷わずきょんこのレーンに並びました。

(平手ちゃうんかい)

 

もちろん推しなので。

 

 

 

 

 

その後、この気持ちを絶対に伝えたいと思い、

てちのレーンに並びに行きました。

 

 

 

 

 

 

 

不協和音で圧巻のパフォーマンスを見せたてちは、

笑顔で私を迎えてくれました。

 

 

 

 

「パフォーマンス、鳥肌立ちました!」

「ありがとう〜!」

「でも今は笑顔めちゃめちゃ可愛いね!」

「え〜ほんと〜!?」

 

 

 

 

 

くしゃくしゃの笑顔で嬉しそうに手を振ってくれた

あの顔を私は忘れることができません。

 

 

 

 

 

 

 

 

その数ヶ月後、

 

てちの声が出なくなりました。

 

 

心配でなりませんでしたが、しばらくすると

元気な声が聞けるようになりました。

 

 

 

 

そのたった2日後、

 

てちのレーンに発煙筒が投げ込まれました。

 

 

 

 

しかもその日はてちの誕生日の前日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は川栄李奈ちゃんが刺されたあの時を思い出してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしようもない苛立ちと、心配と、

てちが りっちゃん(川栄)のようにアイドルで

居られなくなるのではないかという不安と...

 

 

 

 

 

てちが楽しい曲でも笑わなくなったのは

その辺からだったような気がします。

 

 

 

 

 

かわいい笑顔をみせるてちのことをファンは

「きゃろてち」と呼んでいました。

 

 

 

その姿を見ることはできなくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その辺りから私にも心境の変化がありました。

 

 

 

 

 

 

 

バラエティやCDの特典映像では

てちも笑顔を見せていました。

 

 

 

 

 

ただ、私はパフォーマンスをしている時のアイドルが1番好きです。

 

 

 

 

楽しい盛り上がる曲で笑わないてち。

 

 

 

 

少しでも笑顔を見せれば「笑った!」と騒がれる。

 

 

 

 

 

違和感を覚えました。

 

 

 

 

 

 

どうしてこうならなくてはいけなかったのか?

 

 

なぜ変わってしまったのか?

 

 

少し前までは.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過去と比べてしまう人は

もうファンでもなんでもありません。

 

 

 

 

 

 

 

思えば私はもう既にその時には

ファンではなかったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

紅白で不協和音を披露した時、

メンバーの何人かが倒れました。

 

 

 

 

 

 

辛くて見ていられなかった。

 

 

 

 

 

 

私はただ、彼女達が楽しそうにパフォーマンスしている姿が好きだったのに。

 

 

 

もちろん大多数のメンバーは笑顔を見せます。

 

でも、1人でも俯いたり顔を暗くしていると

それはそれは目立つんです。

 

 

 

 

 

 

 

曲は大好きなままなのでいつも聞いていますが、

やはりポジティブな楽曲のパフォーマンス映像は怖くて見れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女達に幸せでいてほしいと思えば思うほど

彼女達を見られなくなるし、胸が痛くなります。

 

 

 

好きでいると胸が痛くなるなんて初めての経験で、自分でも訳が分かりませんでした。

 

 

 

 

 

 

だから、少しずつ距離を置くようにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今日、東京ドームで披露した「不協和音」を

初めて見ました。

 

 

 

 

 

 

イントロを聞いた時に、全握のミニライブの記憶が蘇り

涙が出ました。

 

 

 

 

 

 

でも、パフォーマンスを見てまた暗い気持ちになりました。

 

 

そこに、私の好きだった欅坂46は、平手友梨奈はいませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何度も言いますが、過去と比べてしまう時点で

もうファンでもなんでもありません。

 

 

 

 

 

 

 

私は、「当時ファンだった」「過去の人」となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ好きでいることがどれだけ難しいか、

欅を見る度に思い知らされます。

 

 

 

 

 

 

だから、私は今の「好き」を大事にしようと思うのです。

 

 

 

 

 

 

今ではもう自分がファンとは言えないけれど

彼女達の幸せだけは心から願っています。

 

 

 

 

好きだった過去は消さないし

あの時の思い出は大切に胸の奥にしまっておいて、

 

 

私は今の「好き」を全うしようと思います。